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Thursday, February 27, 2020

コーヒー・コーヒー用クリーム特集:コーヒーの未来に向けて 各社、対応を加速 | 日本食糧新聞電子版 - 食の情報源

コーヒーに対する興味や関心は高く国内消費は高水準を維持する

コーヒーに対する興味や関心は高く国内消費は高水準を維持する

全日本コーヒー協会横山敬一会長

全日本コーヒー協会横山敬一会長

「令和」最初の春がやってくる–。20年春夏各社の戦略は“水出し”など多様化する「アイスコーヒーの楽しみ方」を訴求し、さらなる成長を図る。今夏には、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、約4000万人の外国人が日本を訪れると予想されるなど、「日本のコーヒーのおいしさや魅力、価値」を訪日外国人に提供できる絶好の機会となる。これに呼応する形で、各社から家庭用・業務用製品で、「エシカル消費」に対応する製品提案や「サステナブルなコーヒーの実現」に向けた取組みも目立つ。一服した国内消費も19年は回復傾向にあり、さらなる成長に向け、取り組む春夏となる。(本吉卓也)

●「サステナブルなコーヒーの実現」へ、日本らしい貢献目指す

19年のコーヒー業界重大ニュースの一つとして「世界的に将来のコーヒー生産に対する危機意識が高まり、サステナブルなコーヒーの実現に向けて国内外で生産地支援の取り組みが進む」が選ばれた。全日本コーヒー協会の横山敬一会長は「米国・ブラジル・ドイツに次ぐ世界4位の消費国(国内市場規模は2兆9000億円・消費者購入価格)として、消費をいかに拡大するか、プレミアムコーヒーなどの付加価値の高いコーヒーをいかに国民に提供できるか–という点が、生産国から期待されている点だと思われる。生産国の貧困問題や生産支援など、協会として取り組む必要がある。国内消費量を上げるとともに、生産国の課題に対し、日本らしい貢献ができれば、世界のコーヒー産業の中で、日本の位置づけが変わるのではないか」との見解を示した。

同協会は、20年8月に設立40周年を迎えることから、「コーヒーの未来に向けて」という統一スローガンを掲げ、年間を通じて、日本や世界のコーヒー産業発展のため、さまざまな活動に取り組む。コーヒーは世界70ヵ国以上で、2500万もの生産者の生活を支えている大切な農作物でもあることから、コーヒーが生産者のより豊かな生活に寄与し、日本国内はもとより、世界中の人々に生活の潤いや健康を支えられる存在であり続けたいという強い願いが込められている。主な記念事業として、「コーヒーのおいしさや楽しみ方」「コーヒーと健康」についての情報などを発信しようと、6月から東京・大阪をはじめ全国の主要都市でコーヒーの消費振興イベントを開催する。コーヒーのサプライチェーンを学びながら、五感を通じた体験型イベントを展開し、会場では試飲やサンプリングも行う予定だという。

加えて、「サステナブルなコーヒー産業発展に貢献する事業の情報発信強化」として、今後、コーヒー産業が直面する問題や参加団体・企業の現在の取組み状況などの情報発信を強化していく。

この生産地を支援する取組みを各社でも推進し、サステナブルなコーヒーの実現に向け加速が予想される。味の素AGFの「徳之島コーヒー生産支援プロジェクト」やネスレ日本の「沖縄コーヒープロジェクト」など、国産コーヒー豆生産への取組みなど含め、国内外での産地支援の取組みが「コーヒーの未来」につながると信じ、注視していきたい。

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February 27, 2020 at 10:14PM
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